加圧浮上装置
加圧浮上装置のメリット
- 前処理としてのn-ヘキサン抽出物質等の活性汚泥処理の阻害物質の除去。(前処理用)
- SS、n-ヘキサン抽出物質(除去率90%以上)、これらに付随するBOD、COD(除去率20~60%)の二次処理施設の負荷の低減。(前処理用)
- 二次処理施設(沈殿槽)からの汚泥のキャリオーバーの除去。(後処理用)
- 凝集剤を添加することによる処理水濃度の低減、色度の除去。(後処理用)
加圧浮上装置の原理
水中に懸濁している物質の比重が水よりも小さいか、あるいはほぼ同じ場合には、これらの懸濁物質に強制的に微細気泡を付けて見掛け比重を小さくし、固液分離を行う方法を浮上分離といいます。
処理水(循環水)を一部取りだし、空気を加え、0.3~0.5MPaに加圧溶解し、再び大気圧下に開放すれば、この際、発生する微細な気泡は水中の浮遊物質に付着し、浮遊物と共に液面へ浮上します。
浮上物質はスクレーパーで回収し、処理水は浮上槽の清澄分離ゾーンにより集水されます。
用途
- 各種食料品製造排水の前処理及び後処理 丸型(CA型)
- 各種化学工場排水の前処理及び後処理
- 各種クリーニング排水の前処理及び後処理
- その他、SS、油分等を含む排水の前処理及び後処理
特徴
- 滞留時間(通水量の20~40分)が短いため設置スペースが小さい
- 設置場所により丸型、角型を選定できる
- 気泡が微細で溶解効率が高いので除去率が高い
- 気泡装置により気泡が瞬時に発生し、安定している
加圧浮上装置設置フロー(例)
業種別標準除去率表(薬注処理の場合)
処理量及び型式
処理量:0.5~300m3/時で標準化していますが、原水や処理水条件、設置条件に応じて検討させて頂いております。