活性汚泥処理
活性汚泥法とは
好気性微生物を利用し、酸素を供給し、排水中の多種多様の有機物を効率よく処理する方法です。
活性汚泥とは
活性汚泥を構成するものは細菌類、原生動物、輪虫類等の生物と排水中に含まれる土砂のような無機物で、これらが微生物の外分泌する粘液質によりゼラチン状に固まったものを活性汚泥と呼んでいます。つまり活性汚泥とは微生物の集団塊といえます。
活性汚泥による分解作用
生物接触酸化法とは
固定生物膜法ともいわれている本方式は曝気槽の中に接触材を固定し、微生物を接触材に付着固定することにより嫌気性微生物層(初期に付着した微生物層)と好気性微生物層(接触材表面0.2~0.3㎜)に付着した微生物層の二つの分解作用を行う接触曝気槽である。
接触材(バイオコード)
バイオコードは複数の小さなループ状の繊維をモール上にあらゆる方向に形成した組紐体の構造で、表面積が大きく、微生物を付着増殖させるのに非常に適している紐状接触材です。
空隙率が99%以上あり、曝気槽の有効容量をへらすことなく微生物を固定できます。
材質的にはポリプロピレン、ビニロン等を使用しているので劣化及び腐食等の心配はありません。
本方式の特徴
- 負荷変動に強く、処理が安定している。
- 曝気により過剰微生物層が自然剥離するので目詰まりの心配がない。
- 標準曝気法に比べてBOD容積負荷が高くできるのでコンパクト設計ができる。
- 標準曝気法に比べて余剰汚泥の発生量が少ない。
- 標準曝気法に比べて窒素の除去率が高い。
- 接触材の取り付け材は全てSUS製を使用しているので耐用年数が長い。